年々価値の高まる『金』
「金」は有史以前から貴重な金属として知られ、歴史上最も価値のある金属と考えられてきました。
経済的な価値のみならず、その神秘性から「宝飾品」「権威の象徴」としても多く用いられ、いつの時代も変わることなく高い価値を持ち続けています。
現在では「様々な工業用品」「装飾品」「投資対象」など取引の幅が広がっている一方で既に埋蔵量の70%程度が掘り尽くされていると考えられており、「限りある資源」として今後もさらに需要が高まっていくと予想されています。
金は世界共通の安定資産であり、また限りある資源ですから、多少値下がりすることがあったとしても急激にその価値を下げたり無価値になったりすることは皆無に等しいでしょう。
そのため、金への実物投資は『リスクの少ない投資手段』として根強い人気を誇っています。
大量の金鉱山が発見されたり、価値の低い金属から金を産み出す錬金術でも編み出されない限り、金の価格が大きく下がることはないとも言われています。
国際情勢と金の価値
「金は不況や有事に強い」と言われています。
金は世界のマーケットで公正に価格が決められているため換金性が高く、世界に通用する価値を持っています。そのため国際情勢や経済の混乱時に価格が上がりやすいという特徴があります。
「株は倒産の可能性があるから危険、現金や預金は安全」と思う方が多いですし実際その通りではありますが、戦争や大不況が来ればその国の貨幣の国際価値は一気に下がります。
サブプライムローンに端を発して世界中に広がった急激なドル安が最もわかりやすい例でしょう。
日本よりも利率のよいアメリカで外貨預金をしていた方は、急激なドル安・利下げによって元本を割ってしまった方も多いのではないでしょうか。
日本円は安全?
日本も例外ではありません。極端な話、日本にミサイルが撃ち込まれたり首都圏で大地震が発生すれば世界中のディーラーは円を売り込んでくるでしょう。
それは、貯め込んでいた「円」の価値の下落を意味します。
しかし、金は世界中で価値が認められていますから、ドルでもユーロでも世界共通の価格で売却することが出来ます。
ですから、国際情勢や経済が悪化し始めると金の価値は上がるのです。
ここ数ヶ月で株・貨幣がその価値を下げているのに対して金の価格が上昇を続けている事でもおわかりになるでしょう。
「金を持つ」ということは、「世界的にも将来的にも安定した資産を持つ」という事なのです。